繊細さの奥にあるもの。

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 ああ、わたしは傷ついてたんだと悲しみがこみ上げてきて、

涙が溢れ出した。

あまりに「え?それくらいことで?」という理由で

涙をぬぐいながら呆れた。

 

それくらいのことで悲しいなんて

傷つくなんて愚かだと思ってたから

気づこうとしなかったんだと

その愚鈍さに呆れた。嫌だと思った。

 

いや、違う。

本当はどっちにも気づいてたんだ。

 

それなのに無視してた。

 

繊細さゆえに、そうやって押し込めてきた欠片が

今になって胸に突き刺さる。

 

その奥にあるものをちゃんと見ろよって思う。

 

悲しくて、怖くて、傷ついてたわたしも

ここに居るのに。

 

傷つきたくなくて

見ようとしてなかっただけで

しっかり傷ついてた。

 

ただそのことが、そうだったんだなと分かったら、

じわっと涙が出た。

呆れたけど、その愚鈍さに嫌気がさしたけど、

それもわたしだ。

 

忘れたふりしてたけど

そういうわたしも居るのだ。

 

ただそれだけのこと。

 

だからもうそこから幻想(妄想)というドラマは始められないなって思ったら、

 

1時間も経たないうちに別の扉がすぐに開いた。

 

愚鈍なままでそこに飛び込んだら

あははと自分を笑い飛ばせた。

 

これだから、面白い。

 

全ては自分がつくっている世界観の中で

ただ右往左往してるだけで

そのことに気づいては、また忘れ、、、

思い出しては、あらたに選び直していく。

トライアンドエラーを繰り返しながら。

 

生きてゆく。